Competition Machine 1950's
■250MM(1952年)

2953ccV12 1気筒あたりの排気量250ccからネーミング。
MMは、「ミッレミリア」を意味する。60度V型「コロンボ系250ユニット」の最初のエンジンを搭載。
生産台数はベルリネッタ(クローズドモデル)17台、スパイダー(オープンモデル)20台と言われている。
画像はPROGETTO-K(プロジェットK)1/43モデル
■340MM(1953年)

4101ccV12 1気筒あたりの排気量340ccからネーミング。
ランプレディ・ユニットエンジン搭載のモデル。
340MMは10台のみ製作。
ビニャーレ製スパイダー(5台)
ピニンファリーナ製ベルリネッタ(3台)
トゥーリング製スパイダー(2台)
画像はアシェットフェラーリコレクション No.45 はビニャーレ製のモデル。
■375MM(1953年)
4522ccV12 1気筒あたりの排気量375ccからネーミング。
340シリーズの後継モデル。エンジンをスープアップ。
■500モンディアル(1953年)
1985cc直列4気筒 1気筒あたりの排気量500ccからネーミング。
■375PLUS(1954年)

4954ccV12 1気筒あたりの排気量は412cc。しかし375MMからのスープアップ扱いとして375プラスとネーミング。
この当時からフェラーリはアバウトなネーミングですね。
画像はアシェットフェラーリコレクション No.61
■750モンツァ(1954年)

2999cc直列4気筒 1気筒あたりの排気量750ccからネーミング。
54年モンツァサーキットで行われた「1000kmレース」でデビューしたモデル。55年にはボアアップした「860モンツァ」がデビュー。外観上の違いはほとんどない。56年にセブリング12時間レースで優勝。
画像はシェルクラシコの1/36
■500TR(1956年)

1985cc直列4気筒 1気筒あたりの排気量500ccからネーミング。
「TR」は「TestaRossa(テスタロッサ)」の略。テスタは「頭」、ロッサは「赤い」という意味。レーシングエンジンを区別するためにカムカバーを赤く塗っていたのが名前の由来。
この1956年の500TRで初めて「TR」の名称が使われた。テスタロッサ初代モデルですね。
画像のミニカーはアートモデルの1/43。
■500TRC(1957年)
1985cc直列4気筒 1気筒あたりの排気量500ccからネーミング。
■315S(1957年)

3783ccV12 1気筒あたりの排気量315ccからネーミング。
「S」はフェラーリのこの時期の命名ルールからすると「Sport(スポルト)」から来ていると思われる。
ミッレミリアやセブリング、ルマンなどに出場したマシン。
画像のミニカーはメーカー不明の中国製。約1/43サイズ。
■250TR(1958年)

2953ccV12 1気筒あたりの排気量250ccからネーミング。
60度V型で、コロンボ系250ユニットと呼ばれるエンジンを搭載。「TR」はテスタロッサの意味で、カムカバーが赤く塗装されていたことからテスタ(頭)ロッサ(赤い)と呼ばれる。ル・マン24時間レースで数年間に渡り活躍したマシン。
年式によりデザインも変わるので、TR/58、TR/59、TR/60、TRI/61のように区別される。
画像はBang製1/43モデルで「ポンツーン・フェンダー」と呼ばれるタイプ。